ばね指と更年期
今回はバネ指(弾発指)について
なぜが、私の治療院の利用者様はバネ指が多いです。。。でかなりの高確率で改善してます
でも、なぜバネ指は多いのか…
【バネ指とは】
ばね指は腱鞘炎が進行した症状です。
指が”カクン”とはねることから「ばね指」と言われます。
腱鞘が厚くなったり硬くなったりすると、通り道が狭くなって腱の通りが悪くなり、こすれて、腱の一部にも炎症が生じて腫れてしまいます。
腫れた腱の部分が腱鞘に引っかかり、指がスムーズに曲げ伸ばしできなくなるのです。さらに、指を動かそうと強い力を加えた時に腱の腫れた部分が”カクン”とはねるように腱鞘を通過してばね指が起こります。
手指に曲げた時炎症がおこり拘縮して、痛みや腫れを引き起こす疾患がばね指です。
ばね指は腱鞘炎の一種ということはおわかりいただけたかと思います。
腱鞘炎の原因
腱鞘炎は、パソコンでの作業、楽器の演奏、文字の書きすぎ、手をよく使う仕事の人など「手指をよく使う人」によく起こります。また、「更年期以降の女性」「妊娠・出産期の女性」にも多くみられます。これには女性ホルモンの影響があると考えられています。
さらに、「糖尿病の人」、「人工透析を受けている人」、「関節リウマチの人」にも起こりやすくなります。糖尿病のある人は、末梢の血液が滞ることや、炎症を起こすと治りにくいことから、腱鞘炎を起こしやすくなると考えられています。
ばね指の原因は?
手指を酷使する活動、妊娠中や更年期の女性、糖尿病などがわかっています。
例えば
糖尿病患者ではバネ指発症率は、一般の3%から5₋20%まで上がります
一般的には、残念ながらバネ指の治療は保存療法が中心で何も手段無いのです…痛みや炎症の症状にはコルチゾル注射が効果的と言われていますが、継続しないと痛みは再発します。対処療法ですね
今回紹介する研究報告は
ブラジルの医療機関で、バネ指と診断された75人の患者を調査。
すると、高い割合でバネ指の患者はメタボリックシンドロームであることが分かっそうです!
ちなみに、その因果関係は明確にはされていないそうです
腱鞘炎の評価
自分で腱鞘炎の状態を評価することが出来ます。
まず、こぶしを作りましょう。
右の手はこぶしが一直線になっています。これが正常です。
しかし、左手はこぶしが山になっています。
これは、腱鞘炎になっていく可能性がい大きいです。
どうするばね指
指のためには、指を曲げる・伸ばすという動きのバランスが大切です。
「もともと人間の指は曲げる力の方が強いこと、一日の中で意識的に指を伸ばす機会はあまりないこと、年を取って力が弱くなることなどの要因が複雑に組み合わさることで、指の曲げる・伸ばすバランスが崩れると、ばね指になりやすくなるのではないか」と言われています。
一方で、ばね指は遺伝や他の手の病気との関連性は薄いそうです。
「現時点で明確に遺伝の影響があるというデータはなく、ヘバーデン結節や関節リウマチなど、他の手の病気になった人が、ばね指になりやすいというデータもない」ということです!