よく聞く・・・COPDとはどんな病気か
たばこなど有害が空気を吸い込むことで空気の通り道である気管支や酸素の交換を行う肺【肺胞】に障害が起きる病気。 空気も出入りが上手くいかないことによって、通常の呼吸ができなくなり息切れが起こります。
長期的な喫煙習慣が主な原因であることから、肺の生活習慣病 別名たばこ病とも
患者の90%以上が喫煙者。また、大気汚染や化学物質もその原因となります。 2000年の調査では、 40歳以上の男女のうち8.6%のひとがCOPDの疑い。 年齢別では、70歳以上の高齢者がもっとも多い。 これまで日本ではCOPDの患者さんは少ないと考えられていましたが、実際には欧米なみに高いことが明らかになった!
COPDの症状
息切れ 慢性的な咳と痰 ときに喘鳴(風邪をひいた時y運動時)
症状が進むと
口すぼめ呼吸・・・息切れを感じた時に意識的に口をすぼめる呼吸 ビア樽状の胸部(胸の前後の幅が増大し、樽のような形状となる)
COPDの気管支と肺胞の状態
空気の通り道である気道が炎症をおこし、酸素を取り込む肺胞の壁が壊れていきます。その結果、空気の出し入れがしにくくなり、息切れの原因となるのです。 胸部CTで肺は実際にどう見えるのでしようか… 肺胞が壊れた部分はまわりの健康な肺と比べると黒っぽくみえるのも特徴。
COPDの治療法
禁煙は治療の第一歩 風邪をひかない様に注意 呼吸リハビリテーションを行う ・生活改善⇒入浴・食事・睡眠など生活全般の改善、禁煙の実行 ・薬物療法⇒薬の正しい服用 ・栄養療法⇒痩せている人は体重増加、筋力増強の食事・肥満の人は減量 ・酸素療法⇒在宅酸素療法の導入 ・肺の理学療法⇒呼吸訓練、ストレッチ体操 ・運動療法⇒歩行距離をのばすなど日常的な運動、上肢の運動
呼吸リハビリテーションとはこれら幅広い治療のこと。
日常生活の中に組みこんでいくことで効果を上げることができる!!
栄養管理について
COPDの患者さんは体重が減少する患者さんがかなり多いです。通常体内の脂肪と筋力が減少してしまいます。 また、呼吸器感染症にかかる可能性も高くなります。 4つのポイント 1健康な人より多くのカロリーを摂る 2良質なタンパク質をたくさん摂取。タンパク質の中でも、分枝鎖アミノ酸(トウモロコシ、牛乳、鶏肉など)を積極的に 3食事回数は一日に4~5回と間食 4いも類、豆類、かぼちや、炭酸を含むものなど消火管内でガスを発生させるものは避ける
正しく理解して、毎日の生活のなかに治療をとりいれていくことが必要