アメリカにおける不妊治療の実態と今回の研究
アメリカでは、約11%の女性が不妊に悩んでいるといわれています。
そして約740万人もの患者さんが体外受精をはじめとした、非常に高価な治療を試してきたというのが現状です。
フロリダ州やニューヨーク州などのアメリカ各地やイギリスのロンドンでも開院している理学療法クリニックグループ「クリア・パッセージ」が、
10年間にわたって行った研究の結果を学術誌「Alternative Therapies in Health and Medicine」で発表しました。
研究対象となったのは、
子宮内膜症、卵管閉塞、多嚢胞性卵巣症候群などを含む、何らかの不妊の原因を抱えている女性1,392名です。
これらの女性に理学療法を施した結果、妊娠率はそれぞれの妊娠成功率に変化が見られたといいます。
具体的には
卵管閉塞塞栓術において、60%の成功率を報告しており、女性の56%が妊娠している。成功率は、卵胞刺激ホルモン(FSH)の過度に高いレベルを低下させることで49%であり、その群の女性の39%が妊娠した。妊娠率は、子宮内膜症患者42%、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)女性53%であったと報告されています。※この研究における不妊患者の定義については、アメリカの疾病管理予防センターのガイドラインに則り、「35歳未満で、少なくとも12ヶ月以上不妊治療を続けている女性」および「35歳以上で、少なくとも6ヶ月以上不妊治療を続けている女性」とされました。